借金とは?
1、借金とは?
借金とはお金を借りることです。
借金に否定的な見方は多いですが、借金自体が悪かというと必ずしもそうではありません。
例えば私たちは家を建てる時に住宅ローンや車を購入する時にマイカーローンを利用します。また、学生であれば奨学金を利用して大学に入学したりします。
借金とは貸す側からすれば融資金となり多くの場合、貸す側にも何らかのメリットがあるものです。
銀行やローン会社はお金を融資することで金利を得るというメリットがあるのです。
ですから借金の全てが悪いわけではないということが分かります。
実際私たちは人間として生まれた時から、お金に限らず、一切のものを借りずに生きてゆくことはできません。
全ては多くの場合、無償で提供されてきたものということができるでしょう。
もし、自分の生まれ育った環境が恵まれていて自分のために与えられた資産が豊富にあるのであれば、通常、人は借金をする必要はありません。
何かを購入する時には自分が自由に使える資金を用いればいいですし、事業を行う場合でも自己資金だけで無借金経営を行うことができるのです。
でも実際には人が有する資産は無限ではなく有限です。ですから何かを行いたいと思う時、あるいはある状況に対処するために必要な資金が足りないということが生じることは誰でもあるものです。
事実、国家でさえ多額の借金を抱えています。また、名だたる有名企業の多くも多額の負債を抱えながら経営を続けているのです。
また、お金の必要な人に融資するビジネスも盛んに行われていますので、このような社会で生活していると借金に関して感覚が麻痺してしまう人も多いのではないでしょうか?
以前、ある家族を観察する機会がありました。
両親共に負債を抱えていましたが、ある時、幼い息子が、両親の携帯電話を無断で使用し、親の電話でのキャッシングの借入の真似事をしていました。その親は子供のその行動に全く無関心でした。
私も子供の戯言と見ていましたが、何とその電話は実際にローン会社につながっていて融資が行われようとしていたようです。
その後、どうなったのかは定かではありませんが。。。
環境は人の金銭感覚を麻痺させてしまうということです。そのような家庭環境で子供がどんな影響を受けるのか考えさせられますね。
借金の全てが悪いわけではありませんが、賢明に利用できる知恵と心を培うことはとても重要ですね。
私の育った環境もそこまでではありませんが、うちの親は自営業を行なっていて、そこそこの借金が定常的にありました。
そのような中でも買い物はよく行なっていて、高額の買い物は分割払いやリボ払いで購入していました。
そんな親の状況に気付いて対処し始めたときは気が遠くなる思いでした。
もっと早く対処していればもっと楽だったと思います。
家族がよく話し合って一致した対処方法で解決していくのが最善ですね。